Beyond 5G(6G)について

Beyond 5G 時代のCPS(サイバー・フィジカル・システム)

Beyond 5G 時代では、フィジカル空間とサイバー空間の双方において、時間、空間がさらに高度に制御されることにより、双方の空間は統合され、これまでのフィジカル空間だけでは実現でき得なかった未来をもたらすことが可能となります。

統合されたフィジカル空間とサイバー空間を交差し実現する「イネープラー(基盤サービス/基盤機能)」を組み合わせることにより、これまで実現できなかった新たなサービスの提供が可能となり、生活や産業・防災・教育、そして医療など、様々な社会課題の解決に役立つことが期待されます。

Beyond 5G(6G)が実現する2030年代の社会ビジョン

Beyond 5G が実現する社会像について、「Beyond 5G 推進戦略」(2020 年6月総務省)で提言した3つの社会像をもとに、政府全体で取り組む国家戦略や社会課題等に照らして以下のように整理・具体化されました。

具体的には、「誰もが活躍できる社会(包摂性・Inclusive)」では「デジタル田園都市国家構想」への貢献、健康医療・社会寿命延伸や働き方改革、「持続的に成長できる社会(持続可能性・ Sustainable)」ではグリーン・環境エネルギー問題への対応や国際競争力強化・経済成長、「安心し て活動できる社会(高信頼性・Dependable)」では経済安全保障、ウィズコロナ/ポストコロナ社会への対応や防災・減災・国土強靱化等が挙げられます。

これらの社会像に Beyond 5G で対応していくことにより、Society 5.0 の実現を果たすことにつながっていきます。

Beyond 5G(6G)で期待される業界ごとのユースケース

Beyond 5G は今後あらゆる産業や社会の基盤として様々な社会的課題の解決に寄与することが求められています。

情報通信分野に限らず幅広い業界における2030年代に向けた課題や将来像を把握し、多くの産業や利用者にかかわる広範囲な利用シーンを洗い出して、Beyond 5G に期待されるユースケースを以下のとおり整理しました。

産学官で取り組むべきBeyond 5G(6G)で研究開発課題

Beyond 5Gネットワークの全体像として、「サービス」、「ネットワークプラットフォーム」、「ネットワークインフラ」、「デバイス・装置・端末」で構成されるネットワークアーキテクチャの方向性とBeyond 5G に向けた日本の強みを検討した結果、Beyond 5G に向けた産学官全体で取り組むべき研究開発課題として、以下のとおり10課題に整理しました。なお、課題1~10は相互に関連するものです。